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結論からお伝えすると、Clipchamp(クリップチャンプ)はMicrosoftが提供するWebベースの動画編集ツールで、Windows 11に標準搭載され、ブラウザからも利用できます。読み方はそのまま「クリップチャンプ」。SNS向けの短尺動画やプレゼン録画など、軽めの編集をアカウント連携のもとで手軽に済ませたい人に向いた設計です。
Mac向けのデスクトップアプリは提供されていませんが、ChromeやEdgeで開けるブラウザ版はmacOSでも動きます。ただし本格的なMac環境で腰を据えて編集したいなら、Mac向け動画編集ソフトの比較を先に眺めておくと選択の幅が広がります。スマホはiOS向けアプリが中心で、Androidはブラウザからの利用が基本です。
項目 詳細 開発元 Microsoft 利用形式 Windows 11標準アプリ・ブラウザ(Edge/Chrome等) 公式Mac版 なし(Webブラウザ版はMacでも利用可能) 主な用途 簡単な動画編集・SNS用動画作成・プレゼン動画 無料プラン あり(ウォーターマークなし) 有料プラン Clipchamp Premium(Microsoft 365経由) 日本語対応 あり プロジェクト保存先 OneDriveが事実上必須(2026年3月以降、ローカル単独保存では既存プロジェクトを編集できない場合あり)
カット・トリミング:タイムライン上のクリップをドラッグして不要部分を削除します。直感的な操作で、動画編集の経験がなくても短時間で習得できます。
複数クリップの結合:複数の動画クリップをドラッグ&ドロップでタイムラインに並べ、繋ぎ合わせて一本の動画にまとめられます。
トランジションエフェクト:クリップとクリップの繋ぎ目にフェードイン・フェードアウト等のトランジションを挿入できます。
テキスト・字幕の追加:タイトルテキスト・字幕・アノテーションを動画上に配置できます。フォント・色・サイズを調整可能です。
音楽・ナレーションの追加:スマホの音楽ライブラリとの連携やClipchamp内の無料BGMから音楽を追加できます。マイク録音でナレーションを直接収録することも可能です。
フィルター・色調整:動画にカラーフィルターを適用して雰囲気を変えたり、明るさ・コントラストを調整したりできます。
AIによる字幕自動生成:動画の音声を解析して字幕を自動生成します。170種類以上の音声に対応しており、外国語コンテンツの字幕制作にも使えます。
テキスト読み上げ(Text-to-Speech):テキストを入力するとAIが音声に変換してナレーションとして追加できます。70か国語・170種類以上の音声から選択可能です。
Copilot連携(Microsoft 365環境):MicrosoftのCopilot AI(生成AI)との連携機能が順次追加されており、スクリプト生成などへの対応が進んでいます。
スクリーン録画:PCの画面を録画できます。ゲームプレイ・ソフトの操作説明・プレゼン録画などに使えます。
Webカメラ録画:Webカメラ映像の録画ができます。スクリーン録画と同時に録画することで、画面解説動画(ピクチャー・イン・ピクチャー)を作れます。

Clipchampの有料機能(Premium)は現在、単体サブスクリプションではなくMicrosoft 365 Personal/Familyに含まれる形へ移行しています。単独で買い切る料金プランはなく、Microsoft 365を契約しているかどうかで使える機能が分かれる、と押さえておくと分かりやすいです。
| 項目 | 無料版 | Premium(Microsoft 365 Personal/Familyに含まれる) |
|---|---|---|
| 提供形態 | Microsoftアカウントで無料 | Microsoft 365 Personal/Familyの一機能 |
| 価格の目安 | 0円 | Microsoft 365 Personal:月額1,490円/年額14,900円、Family:月額2,100円/年額21,000円(2026年7月時点) |
| エクスポート解像度 | 最大1080p(フルHD) | 最大4K UHD |
| 透かし | なし | なし |
| ストック素材 | 無料のオーディオ・画像・動画 | プレミアムのオーディオ・画像・動画も利用可 |
| フィルター・エフェクト | 無料フィルター/エフェクト | プレミアムフィルター/エフェクトを追加で利用可 |
個人のSNS投稿や社内用の短い動画であれば無料版でも足ります。仕事でMicrosoft 365をすでに契約しているなら、Premiumの機能はそのまま追加コストなしで開放されるので、あえて別料金を払う必要はありません。
Clipchamp公式サイトまたはWindows 11のスタートメニューからClipchampを起動し、Microsoftアカウントでサインインします。既存のOutlookやXboxのアカウントがそのまま使えます。
ホーム画面で「新しいビデオを作成」をクリックし、空のプロジェクトを開きます。
編集したい動画・画像・音声ファイルを、画面左の「メディア」パネルへドラッグ&ドロップします。読み込んだ素材はタイムラインへ配置して使います。
タイムライン上のクリップの端をドラッグして不要部分を切り詰め、複数クリップを並べて繋ぎます。分割はクリップ選択後にはさみアイコンから行います。
画面左のツールバーから「テキスト」「音楽」「トランジション」などを選び、タイムラインへ乗せます。字幕は「キャプション」からAI自動生成も可能です。画面右のプロパティで音量・色味・フォントなどを調整し、上部のプレビューで結果を確認します。
右上の「エクスポート」から解像度を選び、書き出します。無料版は最大1080p、Premiumでは4K UHDまで選択できます。書き出したMP4ファイルはローカルの任意フォルダにダウンロード保存できます。
| 項目 | 無料版 | Premium |
|---|---|---|
| エクスポート解像度 | 最大1080p(フルHD) | 最大4K UHD |
| コンテナ/コーデック | MP4/H.264 | MP4/H.264 |
| フレームレート指定 | 細かな指定は不可(素材とプロジェクト設定に依存) | 細かな指定は不可(素材とプロジェクト設定に依存) |
| アスペクト比 | 16:9・9:16・1:1・4:5などSNS向け対応 | 同左 |
投稿先がYouTube・Instagram・TikTokといったSNS中心なら、無料版の1080p/MP4でおおむね事足ります。4K素材を4Kのまま書き出したい、あるいは高フレームレート素材のヌルヌル感を保ったまま出したい、といった場面ではPremium(Microsoft 365)または別ソフトを選ぶ判断になります。
Clipchampはあくまで編集ツールであり、AIによるアップスケール(低解像度→高解像度への引き上げ)機能は搭載していません。1080p素材を4K相当まで解像度を上げたい場合は、書き出したファイルを別のAIツールで再処理する流れになります。詳しくは後述の高画質化のセクションで触れます。

Clipchampで編集中のプロジェクトはOneDrive上に保存され、書き出しが終わった完成動画のMP4だけがローカルの任意フォルダにダウンロードされます。「作業中のデータはクラウド/完成品はローカル」と切り分けて捉えると、迷いが減ります。
2026年3月以降、Microsoftはプロジェクト保存先をOneDriveに一本化しました。過去にローカルディスクにしか保存していなかったプロジェクトは、そのままでは再編集できないケースがあります。手元のPCで完結させたい派にとってはやや窮屈な変更で、海外のユーザーコミュニティでも大きな話題になった仕様変更です(2026年7月時点)。
現時点で取れる現実的な運用は、①Microsoftアカウントでサインインし、OneDriveの空き容量を確保したうえで新規プロジェクトを進める、②完成した動画は書き出し後にローカルへコピーしておく、の2点です。OneDriveの容量が足りない場合はMicrosoft 365の契約プランで解決するか、書き出し後にプロジェクトファイルを整理する運用が現実的だと考えられます。
手軽さの裏返しとして、Clipchampには次のような弱点があります。編集を始めてから気づくとやり直しになりやすい部分なので、先に把握しておくと安全です。
SNS向けの短尺動画や社内共有用のカット編集にはちょうど良い一方、撮影素材のブレを直したい、色を作り込みたい、といった用途では別ツールと組み合わせる前提で使うのが現実的です。
ClipchampはMicrosoftが提供・運営する公式アプリで、マルウェアの類ではありません。安全性そのものは、他のMicrosoft製アプリと同じ水準で捉えて問題ないと考えられます。ただしOneDrive保存とMicrosoftアカウント連携が前提となる点は、プライバシー方針として理解したうえで使う必要があります。
Windows 11では標準アプリとしてプリインストールされていますが、他のアプリと同様にアンインストールが可能です。アンインストールしてもOneDrive上のプロジェクトデータは残るため、あとから再インストールして続きから編集できます。使わない期間があるなら、ディスク容量の節約として一度削除しても実害はないと考えて良いでしょう。

Clipchamp本体にはAIによるアップスケール機能がなく、無料版の書き出しは1080p止まりです。編集後の動画をさらに4Kや8Kまで引き上げたい場合は、書き出したMP4を別のAIツールで再処理する二段構えが現実的です。UniFab動画高画質化AIは、その仕上げ工程を担うAIアップスケールツールのひとつです。
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役割分担で捉えると分かりやすく、「編集はClipchamp/画質の底上げはUniFab」というワークフローになります。1080p動画を4K・8Kへ変換する具体的な手順もあわせて参考にすると、書き出し後の流れがイメージしやすくなります。
こんな人に向いています:撮影・録画そのものは1080pで済ませ、あとからYouTubeやサイネージ用に4K相当まで解像度を上げたい人。逆に、明るさ調整程度の軽微な補正しか要らない場合は、AIアップスケーラーは過剰な選択になることも押さえておくと良いでしょう。
編集中のプロジェクトはOneDrive上に保存され、2026年3月以降は事実上OneDriveが前提となっています。一方、書き出し済みの完成動画は従来どおりローカルの任意フォルダへダウンロードして保存できます。「作業中はクラウド、完成品はローカル」で覚えておくと迷いません。
ClipchampはMicrosoft公式のアプリで、マルウェア類ではありません。安全性は他のMicrosoft製アプリと同水準に捉えて問題ないと考えられますが、OneDrive保存とMicrosoftアカウント連携が前提である点は理解したうえで利用してください。
アンインストールできます。Windows 11の標準アプリですが削除しても他機能への影響はなく、OneDrive上のプロジェクトも残るため、必要になったら再インストールで続きから編集できます。
無料版でも明確な尺の上限は設けられていません。ただしクラウド同期型の性質上、長尺・多トラックになるほど動作が重くなりやすいため、10分を超える動画では素材を分割して扱うと安定します。
モバイルはiOS向けアプリが中心で、App Storeからインストールできます。Androidの場合はモバイルアプリの提供が限定的で、ブラウザ経由で利用するのが基本です。
出力時のフレームレートを細かく指定するUIは用意されていません。書き出しは素材とプロジェクト設定に合わせて自動的に決まる仕様のため、フレームレート変換が必要な場合は専門ツールで別途処理する形になります。
Clipchampは、Windows 11に標準搭載された手軽な動画編集ツールとして、SNS向けの短尺動画やちょっとしたプレゼン動画を仕上げるには十分な機能が揃っています。一方で、2026年3月以降のOneDrive事実上必須化と、無料版の書き出しが1080pまでという上限は、用途によっては窮屈に感じられる部分だと考えられます。
編集そのものはClipchampで軽快に進め、書き出したあとの画質の底上げはUniFabに任せる。この分業で捉えれば、それぞれのツールの得意分野を無理なく使い分けられます。まずは手元の動画で試して、仕上がりの違いを確認してみてください。
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