【2026年最新】インターレースとプログレッシブの違いとは?映像方式を徹底比較

インターレースとプログレッシブは、映像処理の中心的な概念であり、画質向上や映像効果の向上に大きく貢献します。しかし、これらの用語やそれらの違いについてのよくわからない方も多いかもしれません。本記事では、インターレースとプログレッシブとは何か、その違いから、高画質を実現するインターレース解除方法まで、幅広く解説していきます。
【2026年最新】インターレースとプログレッシブの違いとは?映像方式を徹底比較

【2026年最新】インターレースとプログレッシブの違いとは?映像方式を徹底比較

「地上波放送の録画はインターレース、YouTubeやPCで見る動画はプログレッシブ」——同じ映像なのに扱いが違って混乱した経験はありませんか。DVDをPCで再生したら横縞(コーミング)が出た、逆に変換したら動きがカクついた、といった悩みも根っこは走査方式の違いにあります。

この記事では、インターレース(i)とプログレッシブ(p)の違いを整理したうえで、テレビ・DVD・PC・スマホ・YouTube・ゲームといった用途別にどちらを選べばよいか、手元の映像がどちらか見分ける方法、MP4やYouTube向けに保存するときの注意点までまとめて解説します。

インターレースとプログレッシブとは?基本の仕組み

まず結論から言うと、インターレースは1フレームを奇数ライン・偶数ラインの2つのフィールドに分けて交互に描画する方式、プログレッシブは1フレーム内のすべてのラインを一度に順次描画する方式です。走査線を「間引きながら交互に見せる」か「毎回まとめて見せる」かの違い、と押さえておけば十分です。

インターレースとは(走査線とフィールドの仕組み)

インターレースの仕組み

インターレース方式は、1枚のフレームを奇数行(1, 3, 5…)と偶数行(2, 4, 6…)の2つの「フィールド」に分け、交互に描画する走査方式です。1/60秒ごとに片方のフィールドだけを表示することで、実質のデータ量を抑えながら動きの滑らかさ(時間解像度)を確保できるのが特徴で、アナログテレビ放送や地上波デジタル放送のフルHD(1080i)などで長く使われてきました。

プログレッシブとは(順次走査の仕組み)

プログレッシブの仕組み

プログレッシブ方式は、1フレーム内のすべての走査線を上から下へ順番に描画する「順次走査(プログレッシブスキャン)」の方式です。フィールドに分割しないため、動きの速いシーンでも縞(コーミング)が出にくく、静止画としても情報が欠けません。PC・スマートフォン・4K/8K放送・YouTubeなどのストリーミングは基本的にこの方式で、720p・1080p・2160p(4K)などの「p」がプログレッシブを示します。

インターレースとプログレッシブの違い

インターレースとプログレッシブの走査方式・データ量・コーミング・用途を比較した表

ここまでの基本を踏まえて、両方式の違いをメリット・デメリットまで含めて同じ条件で並べてみましょう。片方だけを持ち上げず、それぞれ得意な用途と苦手な場面があります。

比較項目インターレースプログレッシブ
仕組み1フレームを2つのフィールドに分け、1つ目のフィールドは奇数行、2つ目のフィールドは偶数行の情報を持つ1フレームの全ての横ラインが一度に表示
解像度

低い

スポーツや動きの速いシーンでは、解像度や画質が低下することがある。

 スキャンラインのちらつきや、画像のぼやけが生じることがある。

高い

詳細が重要な場合、画質が向上し、動きのある映像でもクリアに表示できる。

データ量

少ない

データ圧縮がしやすく、帯域幅の低い状態での放送が可能

 多い

データ量が多く、帯域幅を必要とする。

メリット

限られた帯域でも動きの滑らかさ(時間解像度)を確保しやすい。放送やライブ中継など、ビットレートが制約される用途に向く。

コーミング(横縞)が出ず、静止画としても情報が欠けない。PCやスマホなど画素固定のディスプレイと相性が良く、編集・アップスケールにも向く。

デメリット

プログレッシブ表示のディスプレイで再生するとコーミングが出やすく、編集やアップスケールでアーティファクトが残ることがある。

同じビットレートでは1フレームあたりの情報量が増えるため相対的にデータ量が大きく、低フレームレート素材(24p・30pなど)では動きがカクついて見える場合がある。

要するに、両者は「帯域を節約して動きを見せる」か「情報を欠かさず表示する」かのトレードオフの関係にあります。次のセクションでは、同じ1080でも「i」と「p」でどう違うのか、フィールドとフレームの視点から具体的に見ていきましょう。

1080iと1080pの違い

1080iは奇数・偶数ラインを交互に表示する2フィールド構成、1080pは全ラインを一度に表示する構成の比較図

1080iと1080pはどちらも解像度が1920×1080ですが、走査方式が異なります。地上波デジタル放送の多くが1080i、Blu-ray・4K放送・YouTube・PCゲームなどは1080p(またはそれ以上)が中心です。

項目1080i1080p
解像度1920×10801920×1080
走査方式インターレース(2フィールドで1フレーム)プログレッシブ(1フレームを一度に描画)
1秒あたり60フィールド(=30フレーム相当)30フレームまたは60フレーム
動きの見え方速い動きでコーミングが出やすい速い動きでも縞が出ず鮮明
主な用途地上波デジタル放送、業務用収録の一部Blu-ray、配信、YouTube、PC・スマホ、ゲーム

同じ「1080」でも、動きの速いスポーツや細かい文字テロップでは1080pのほうが破綻しにくく、PCモニターやスマホで見る前提なら1080p側を選ぶのが基本になります。

用途別の選び方:テレビ・DVD・PC・スマホ・YouTube・ゲーム

「結局どっちを選べばいい?」の答えは用途で変わります。まず結論を表で示し、迷ったらここに戻ってきてください。

用途基本の選択ポイント
地上波デジタル放送(視聴)インターレース(1080i)放送規格として1080iが主流。テレビ側が自動でデインターレースして表示する
DVD・古いTV録画インターレース素材PCで扱う前にデインターレース処理をしてから保存・編集するのが安全
PC・モニター再生プログレッシブ画素固定のディスプレイと相性が良い。インターレース素材は解除してから再生・保存
スマートフォンプログレッシブ配信・撮影ともにプログレッシブが標準
YouTubeアップロードプログレッシブ(30p / 60p)インターレースのままだと自動処理任せになるため、事前に解除しておくのが望ましい
ゲームプログレッシブ入力遅延と描画の一貫性の観点からプログレッシブ一択。設定に「p」があるならそちらを選ぶ

共通ルールとしては、「インターレース素材はデインターレース処理をしてから現代の機器・サービスに載せる」と覚えておけば大きく外しません。

インターレースかプログレッシブかを見分ける方法

動きのある映像でコーミング(横縞)が出た状態と解除後のクリーンな状態を比較した画像

手元の映像がどちらか判定したいときは、ファイルの表記だけを鵜呑みにせず、実測と目視を組み合わせるのが確実です。混在素材や誤って記録された素材では、メタデータ上「progressive」でも実映像にコーミングが残っていることがあります。

MediaInfo・FFmpegで走査方式を確認する

まずは無料ツールでの表示確認から。MediaInfoでファイルを開き、Videoトラックの「Scan type」欄が「Interlaced」か「Progressive」かを確認します。次に、より確実に判定したい場合はFFmpegのidetフィルタで実測します。

ffmpeg -i input.mp4 -vf idet -f null -

実行後にコンソールへ出力される「TFF / BFF / Progressive / Undetermined」のフレーム数を見比べれば、素材が実際にどの走査方式で構成されているかを把握できます。UniFabインターレース解除AIなどのソフトに読み込ませたときに表示される判定結果も、複数の確認手段のひとつとして活用できます。

インターレース解除を確認

メタデータと見た目が食い違うときの見分け方

ツールの表示と実映像が食い違うときは、次の2点を確かめます。

  • コーミング(横縞)の目視確認:動きの速いシーンを一時停止し、被写体のエッジに櫛状の縞が見えればインターレース素材が解除されていない状態です。
  • フィールドオーダーの確認:TFF(Top Field First)とBFF(Bottom Field First)を取り違えると、解除後にカクついたり縞が残ったりします。MediaInfoの「Scan order」やidetの出力で確認できます。

メタデータだけで判断せず、実測(idet)+目視の二段構えで確認すると、混在素材やテレシネ素材でも判定を誤りにくくなります。

MP4・YouTube向けに保存するときの推奨設定

1080i素材をデインターレースして1080p 60fpsに変換しYouTubeやPCに書き出す3ステップのフロー図

PC・スマホ・YouTubeで扱う前提なら、書き出しはプログレッシブに統一するのが基本です。インターレース素材はデインターレースしてから書き出し、フレームレートは素材とお使いの用途に合わせて選びます。

  • 1080i素材をYouTubeへ:デインターレースして1080p 60fpsで書き出すと、1フィールド=1フレームとして扱えるため、動きの滑らかさ(時間解像度)を保てます。
  • 30p化する場合:手軽ですが、片方のフィールドを捨てる実装だと動き情報が半分になり、スポーツなど速い動きではカクついて見えることがあります。素材が速い動きを含むなら60p化を優先しましょう。
  • MP4はコンテナであって走査方式ではない:MP4に入れても中身がインターレースのままなら、PC再生でコーミングは出ます。「MP4化=プログレッシブ化」ではない点に注意してください。

古いDVD・録画映像をきれいに整えるには

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DVD・地上波の録画・VHSや8mmをデジタル化した素材のように、インターレースのまま残っている映像を現代のPCやスマホで扱うなら、まずデインターレース処理を行うのが前提になります。フィルタ選びや設定にこだわりたい場合はFFmpeg(yadif・bwdif・nnediなど)といった無料手段も選択肢ですが、大量の映像をまとめて、コーミングをできるだけ抑えて整えたいときはAI処理のソフトが手軽です。

UniFabインターレース解除AI

UniFab インターレース解除 AI

UniFabインターレース解除AIは、AIがインターレースを自動検知して解除まで行うタイプのソフトです。同機能は古いDVDやTV録画、VHS/8mmをデジタル化した素材のような復元用途に向いており、GPUを活用して比較的高速に処理できます。インターレース解除の詳しい手順とツールの比較は別記事にまとめているので、実際に処理を進めるときはそちらもあわせて参考にしてください。

向いています:古いDVD・録画をまとめてきれいにしたい、細かい設定は避けたい、ノイズ除去やアップスケールもあわせて行いたい方。
あまり向かない場合:すでにプログレッシブに近く、軽く整えたいだけならFFmpegなど無料手段でも十分です。

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よくある質問

Q1. プログレッシブにもデメリットはありますか? 

同じビットレートで比べると1フレームあたりの情報量が増えるためデータ量が大きくなりやすく、帯域が限られる用途では不利になる場合があります。また、24pや30pなど低フレームレートの素材では、動きが速いシーンでカクついて見えることがあります。

Q2. インターレース方式が今でも使われるのはなぜですか? 

限られた帯域でも動きの滑らかさ(時間解像度)を確保しやすいためです。日本の地上波デジタル放送(1080i)のように、決まったビットレート内でスポーツやニュースなど動きの速い映像を安定して届けたい放送用途では、今も採用されています。

Q3. 無料でインターレースをプログレッシブに変換できますか? 

はい、FFmpeg(yadif・bwdifなど)といった無料手段で変換自体は可能です。ただしフィルタやフィールドオーダーの設定次第では、コーミングの残りやカクつきが目立つ結果になることもあります。素材や仕上がりに応じて、適応型デインターレースやAI処理も選択肢に入れると安定します。

Q4. MediaInfoで走査方式が分からないときはどうすればいいですか? 

メタデータの表記が当てにならない素材もあります。FFmpegのidetフィルタ(ffmpeg -i input.mp4 -vf idet -f null -)で実際のフィールド構成を実測し、動きの速いシーンでコーミング(横縞)が出ていないかを目視でも確認するのが確実です。詳しくは本文「インターレースかプログレッシブかを見分ける方法」を参照してください。

Q5. インターレース解除で60fpsのなめらかさは失われますか? 

1フィールドを1フレームに割り当てて出力する方式(60p化)なら、動きの滑らかさ(時間解像度)はおおむね保てます。一方、単純に片方のフィールドを捨てる30p化ではフィールド情報が半分になり、動きの速い場面ではカクついて見えることがあります。素材が動きの多いものなら60p化を優先しましょう。

まとめ

インターレースとプログレッシブは優劣ではなく、用途で使い分ける関係にあります。地上波放送やDVD素材ではインターレースが今も関わり、PC・スマホ・YouTube・ゲームなど現代の視聴環境ではプログレッシブが基本です。手元の素材がインターレースなら、まずデインターレースしてから扱う——この1点を押さえるだけで、コーミングやカクつきに悩まされる場面はかなり減ります。

迷ったら「どの機器・どのサービスで見せたいか」から逆算してみてください。視聴先がプログレッシブなら書き出しもプログレッシブに揃える、というシンプルな判断軸を持っておくと、変換や編集の設定でつまずきにくくなります。

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AoiUniFabエディター
葵は、スマホ動画とSNS投稿に強いUniFabの編集者です。クリエイター視点で「どこで見ても綺麗」を実現するために、スマホ撮影の手ブレ補正、低照度ノイズ対策、画面録画の文字つぶれ改善、字幕の読みやすさ、そしてTikTok/Instagram/YouTube/Xの圧縮・再エンコードによる劣化まで、投稿現場の悩みを中心に検証・解説しています。仕上がり(動きの滑らかさ、細部の判読性、顔の自然さ)を最優先に、デスクトップ級の画質改善を実際に回る手順へ落とし込み、すぐ使える設定やプラットフォーム別の書き出し・運用のコツを提案します。

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