動画手ぶれ補正アプリは、撮影した映像の位置や回転を調整して、カメラの揺れを抑えるアプリです。短いスマホ素材は端末内で編集し、揺れの強さを調整しながら仕上げたい素材はPCで補正するのが選び方の基本です。補正を強くすると画角が狭くなるため、滑らかさと構図の両方を見て選びましょう。

手ぶれ補正アプリを使うメリット

手ぶれ補正アプリのメリットは、撮影済みの動画を撮り直さずに、画面の揺れを整えられることです。動画のブレ補正は、カメラの動きによる見づらさを抑える処理で、被写体のぼやけや暗さを直す処理とは異なります。
1. 手持ち動画撮影でもスムーズな映像に
撮影後の手ぶれ補正は、画面のずれを調整して手持ち撮影の揺れを抑えます。歩き撮りや手元の動画で、背景の細かな動きを整えるのに役立ちます。撮影時の補正とはタイミングが違います。
撮影時の動きを記録したジャイロデータを使う方式もあります。利用できるのはそのデータを持つ対応素材で、一般のスマホ動画へ一律に適用する方式ではありません。
2. 動画のモーションブラー軽減
カメラの揺れと、撮影時に写り込んだ被写体のぼやけは異なります。モーションブラーは、露光中の動きで輪郭が流れて見える現象です。映像の位置を整えるだけでは、失われた輪郭まで元に戻りません。
動画を一時停止して、文字や顔の輪郭を見てみましょう。止めた画面でもぼやけているなら、揺れとは別に写りそのものを検討する必要があります。カメラの移動が見づらさの原因なら、手ぶれ補正を調整する意味があります。
3. 低照度下撮影でも実用的なショットに
暗所撮影では、揺れの補正と明るさ・ノイズの調整を分けて考えます。手ぶれ補正は画面の動きを整える処理です。暗い映像を明るくしたり、ざらつきを除いたりする機能とは役割が異なります。
夜景なら、建物や街灯の位置が揺れているか、輪郭がにじんでいるかを見ます。揺れを抑えたあとも暗さやざらつきが残るなら、それぞれに対応する調整が必要です。
AndroidとiPhoneで動画手ぶれ補正アプリを使うには

Androidの動画手ぶれ補正ではVideo Stabilizer、iPhoneの手ぶれ補正アプリではEmulsio 5やstabcamが候補です。手元の端末で動画を開き、補正設定、プレビュー、保存へ進む流れは共通しています。
短い動画をそのまま投稿するなら、撮影した端末で仕上げるほうがファイルを移す手間を省けます。ただし、無料出力に透かしや長さの制限があると、完成させたい動画に合いません。端末の便利さだけでなく、必要な区間を保存できることまで含めて選ぶのがポイントです。
AndroidとiPhoneに共通する補正から保存までの流れ
スマホの動画手ぶれ補正は、元動画を残したうえで行います。手ぶれ補正アプリの使い方は、次の流れで整理できます。操作を始める前に、アプリに動画へのアクセスを許可し、保存先の空き容量を確保してください。
- 撮影済みの動画を読み込みます。まずは揺れのある短い区間を選ぶと、前後の違いを見比べやすくなります。
- 手ぶれ補正の設定を開き、弱めの設定から適用します。アプリに強度の選択がある場合は、画面の動きに合わせて調整します。
- 同じ場面をプレビューし、背景の揺れ、被写体の位置、画面の端を見比べます。被写体が切れるなら、補正の強さを下げて再確認します。
- 保存形式と画面サイズを選び、元動画とは別名で書き出します。保存されたファイルを開き、音声と映像、透かしの有無を確認します。
AndroidのVideo Stabilizerは、補正設定と処理後のギャラリー保存に対応します。iPhoneではEmulsio 5やstabcamで撮影済み素材を読み込みます。画面構成はアプリごとに違うので、使っているアプリの補正項目から進めましょう。
PCで補正する場合の動画の移し方
PCで撮影後の手ぶれ補正を行うときは、スマホの元ファイルを移します。USB接続やファイル共有を使い、PC上で再生できる状態にしてください。メッセージアプリで送った圧縮済み動画より、撮影時のファイルを使うほうが、元の情報を残せます。
転送後は動画の向きと音声を確認し、元動画を残して、PC向け4ステップへ進めます。
無料版の手ぶれ補正でできることと制限

無料の手ぶれ補正アプリでも、無料ダウンロードと無料で補正・保存できる範囲は同じではありません。動画の長さ、透かし、有料機能の表示が、完成した動画を使えるかどうかに直結します。
動画の長さ・透かし・有料機能の違い
無料版の違いは、処理できる長さと書き出し結果に表れます。Emulsioの無料利用では書き出し動画に透かしが入り、Pro機能には課金が必要です。InShot Proでは広告と透かしを解除します。アプリを無料で入れられることだけでは、透かしのない成果物を作れるとは判断できません。
stabcamの無料版は、10秒までの動画を補正できます。短い区間の仕上がりを見る用途と、長い動画を全編保存する用途は分けて考えましょう。SNSに投稿したい区間が制限内に収まるかが、選ぶ際の具体的な目安になります。
CapCutにはスタビライゼーション、つまり映像の揺れを抑える機能があり、無料機能とは別にStandardとProの課金プランがあります。補正機能があることと、使いたい設定で無料保存できることは別です。編集中の有料表示と、書き出し時に選んだ機能を確認すると、保存直前に購入画面が出る戸惑いを減らせます。
保存を目的に選ぶなら、プレビューだけで終わらせず、短い区間を書き出して確認しましょう。透かし、最後までの再生、音声を確認すると、必要な出力に合うか判断できます。
補正後の保存形式と画質・画角の注意点

動画のブレ補正には、クロップによる画角の変化や、書き出し時の圧縮が伴います。元動画の見た目を保つには、保存形式だけでなく、被写体が画面内に残っているかまで確認することが大切です。
MP4とMOVの保存設定
EmulsioはMOV・MP4での書き出しと、H.264・HEVCの設定に対応します。MOVやMP4は動画を保存するファイル形式、H.264やHEVCは映像を圧縮する方式です。MP4を選んだだけで、画質が変わらないことまで保証されるわけではありません。
保存先で再生できる形式を選び、解像度は元動画と用途に合わせます。大きな画面で使う動画を小さな画面サイズで保存すると、細部が見づらくなります。逆に、保存時に画面サイズを大きくしても、元動画にない細部がそのまま増えるわけではありません。
確認する場面は、文字、顔の輪郭、細かい模様が映っているところです。補正前後を同じ大きさで表示すると、文字のつぶれや輪郭の変化を見分けやすくなります。撮影後の手ぶれ補正を重ねて何度も書き出すより、元ファイルから設定を変えて保存し直しましょう。
クロップと補正の強さのバランス
クロップは、揺れを整えるために映像の周囲を切り取る処理です。補正で画面を動かす分、元の構図より見える範囲が狭くなります。画面いっぱいに被写体を配置した動画では、少しの切り取りでも手元や字幕が欠けます。
画面の端に大切な被写体があるなら、揺れを残してでも弱めの補正を選ぶ価値があります。背景の滑らかさを優先して肝心の文字が切れてしまうより、伝えたい情報を残すほうが投稿動画として使いやすいからです。強度は最大に固定せず、構図を見ながら決めましょう。
強く補正した映像では、建物の直線や画面の端が波打って見えることもあります。歩行やパンの場面を再生し、背景の形が変わるなら強度を下げて比較します。静止した1コマだけではなく、動いている区間を通して見ることがポイントです。
UniFab手ぶれ補正AIの補正モードと使いどころ
UniFab手ぶれ補正AI は、撮影済み動画の揺れをPCで整えるためのソフトです。歩き撮り、スポーツ、車載、手持ち撮影の素材に対応し、映像の動きに合わせて補正を調整します。
UniFab手ぶれ補正AI
UniFab 手ぶれ補正 AI:30日間無料体験可能
AIアルゴリズムによって、動画の手ぶれを瞬時に補正
3つの安定化モードを搭載、あらゆる種類のブレを対応
30日間無料体験可能で、初心者でもすぐ試用できる
UniFab 手ぶれ補正 AI
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手持ちの小さな揺れから移動中の映像まで、撮影場面に合わせて整えたいときに向いています。3段階の強度を選べるため、揺れを抑えることと構図を残すことの間で調整できます。各段階の使い分けは、下のSTEP3で説明します。
スマホの素材もPCに移して扱えます。細部や画面の端を見ながら調整したい場合は、本ソフトの 補正モードを確認する ところから始めてみましょう。
次の比較動画で、補正前後の動きを見比べてみましょう。
動画手ぶれ補正アプリ5選

動画手ぶれ補正アプリは、対応端末だけでなく補正の対象も違います。無料の手ぶれ補正アプリを選ぶときは、使いたい素材と保存条件を見比べましょう。次の表は、5つのアプリの違いをまとめたものです。
| アプリ | 主な対応端末 | 補正の対象 | 無料利用の条件 | 有料プラン(月額) |
|---|---|---|---|---|
| Emulsio 5 | iPhone・iPad・Mac | 撮影済み動画 | 透かしあり・Pro課金 | 320円 |
| stabcam | iPhone・iPad | 撮影済み動画 | 補正は10秒まで | 600円 |
| CapCut | iOS・Android・PC | 撮影済み動画 | 無料機能・有料プラン | Standard 1,080円/Pro 2,180円 |
| GoPro Quik | iOS・Android | 対応GoProメディア | 基本編集無料・課金あり | 200円 |
| InShot | iOS・Android | iOS版の動画安定化 | 無料版・Proで広告/透かし解除 | 800円 |
2026年10月時点、日本のApp Store掲載額。出典:App Store(各アプリの日本向けページ)。Android版の課金額は、この表の対象ではありません。
iPhoneの撮影済み動画ならEmulsio 5やstabcam、編集まで続けたいならCapCutやInShotが候補です。Quikの補正は対応GoProメディアが対象なので、一般のスマホ素材と同じ扱いで選ばないことが大切です。
1. Emulsio 5
Emulsio 5は、iPhone・iPad・Macで撮影済み動画を補正するアプリです。水平・垂直・回転の揺れを調整し、補正前後を分割プレビューで見比べられます。強度を変えながら構図を決めたいときに向いています。
被写体が画面の端に近い素材なら、書き出す前にプレビューで切り取り範囲を調整しましょう。分割表示で見比べれば、別々の動画を開き直す手間を減らせます。
月額は上の表にまとめています。ほかにプロプラン年額790円、プロパック5の買い切り1,910円があります。継続して使うか、必要な機能をまとめて利用するかに合わせて選べます。
2. stabcam
stabcamは、iPhone・iPadで撮影済み動画を補正するアプリです。スマホやカメラの素材を読み込み、揺れを整える使い方ができます。短いクリップの補正を試したい場合に候補となります。
iPhoneで撮影した動画の補正 では、同じ場面の前後を見比べて、揺れと画角を調整します。stabcamには速度を変える編集機能もあり、補正した素材の再生速度を整える用途にも使えます。
月額のほか、買い切り1,500円、週額300円、年額1,300円があります。継続利用か一時的な利用かに合わせて、購入項目の期間を選びましょう。
3. CapCut
CapCutの手ぶれ補正は、動画編集の中で揺れを整えたいときの候補です。iOS・Android・PC向けの編集環境があり、手ぶれ補正以外にもトリミングなどの作業を続けられます。日本向けApp Storeの機能説明にもスタビライゼーションがあります。
編集を一つのアプリで続けたい場合に向いています。端末と選んだ機能の課金表示を確認しましょう。StandardとProの月額は上の表にあり、年額9,900円の購入項目もあります。
4. GoPro Quik
GoPro Quikの手ぶれ補正は、対応GoProメディアが対象です。HERO(2024)で撮影した映像には、Quikで通常のHyperSmooth補正を適用できます。これはHyperSmooth Proと同じ機能として扱うものではありません。
一般の動画をトリミングしたり音楽を加えたりする編集と、対応素材へのHyperSmooth補正は別です。GoPro対応素材にはQuik、一般のスマホ素材にはその素材に対応する補正アプリを選ぶと、目的に合います。
Quik単体は表の月額のほかに年額1,080円があります。GoProプランは月額1,000円・年額10,000円、Premium+は年額16,000円で、Quik単体とは別の購入項目です。上位プランの金額を、Quikの基本編集に必要な費用と混同しないようにしましょう。
5. InShotの手ぶれ補正
InShotの手ぶれ補正は、iOS版のバージョン履歴に「動画の安定化」として掲載されています。トリミングやBGMの追加もできるので、補正後にSNS向けの編集を続けたい場合に向いています。Android版に同じ項目があるとは限りません。
- InShotを更新し、使っている端末とアプリの版を確認します。
- 編集する動画を開き、編集メニューで安定化の項目を確認します。
- 表示された機能を短い区間に適用し、揺れや画角の変化をプレビューします。
- 結果を見て、元動画とは別のファイルとして保存します。
項目が表示されない端末では、素材に対応する補正アプリで処理してから、InShotでトリミングやBGMの編集を続ける流れが使えます。先に揺れを整え、あとから文字や音楽を加えると、編集をやり直す手間を減らせます。
AIで動画の手ぶれ補正を実現する方法
撮影後の手ぶれ補正をPCで行う場合は、インストール、動画の追加、強度の選択、保存の順に進めます。UniFabの4ステップでも、元動画を残し、別ファイルに仕上げることを前提にしてください。
STEP1:ソフトをインストール
UniFab手ぶれ補正AIをダウンロード し、PCにインストールします。起動したら、動画ファイルの保存場所を開いておきます。
STEP2:動画をインポート
ソフトを開き、手ぶれのある動画をドラッグ&ドロップで追加します。スマホから移した素材なら、補正前のファイルを選びます。
STEP3:補正モードを選択
軽度・中度・強度の3段階から、撮影シーンに合わせて選びます。軽度は小さな手持ちの揺れ、中度は歩き撮り、強度は走行中やアクション撮影の大きな揺れが目安です。
まず場面に合う強度で仕上がりを見て、被写体が切れたり背景が歪んだりするなら弱めます。スポーツや車載の素材でも、強度を最大に固定する必要はありません。伝えたい動きと構図が残る設定を選びましょう。
STEP4:処理を開始&ダウンロード
「開始」をクリックして処理を進め、完了した動画を保存します。保存後はプレイヤーで開き、揺れ、画角、音声を確認してください。
使用するのは、自分で撮影した動画や利用許可を得た素材です。各アプリの利用条件を守り、書き出した動画の利用・公開・再配布についても、素材の権利と許可の範囲を確認してください。
よくある質問
無料版で手ぶれ補正した動画を最後まで書き出せますか?
アプリごとの動画時間と保存条件によって異なります。たとえばstabcamの無料版は10秒までの動画を補正できるため、それより長い素材を全編無料で処理する用途とは分けて考えます。短い区間を保存し、透かしや有料表示を見てから使い方を決めましょう。
InShotで手ぶれ補正の項目が見つからないときはどうすればよいですか?
端末とアプリの版を確認し、更新後に編集画面を開き直します。iOS版の安定化機能の掲載を、Android版の同じ画面や提供条件にそのまま当てはめることはできません。表示されないときは、対応するアプリで補正してからInShotで編集を続けられます。
長い動画や4K動画が読み込めないときはどうすればよいですか?
保存先の空き容量と対応形式を確認し、元動画を残して短い区間を別ファイルにします。再起動や更新後も読み込めなければ、素材をPCに移して補正する流れに切り替えましょう。転送した動画が再生できることを確認してから処理を進めます。
GoPro以外で撮影した動画にもQuikの手ぶれ補正を使えますか?
一般動画の編集と、対応GoProメディアへの補正は対象が異なります。HERO(2024)の映像に適用するのは通常のHyperSmooth補正で、HyperSmooth Proとは区別します。スマホ動画の揺れを整えるなら、その素材に対応するアプリを選びましょう。
手ぶれ補正後に映像の端が黒くなるのはなぜですか?
映像をずらしたり回転したりすると、画面の端に元の映像が届かない余白が生じるためです。拡大やクロップで隠すと画角が狭くなるので、補正を弱めながら端の見え方を確認しましょう。
補正して書き出した動画を元の画角に戻せますか?
クロップ済みの動画だけから、切り取られた外側の映像は戻せません。画角を変えたいときは、残しておいた元動画から設定を変えて処理し直します。補正結果を別名で保存しておくと、このやり直しができます。
まとめ
動画手ぶれ補正アプリは、短い素材をスマホで編集する用途と、PCで揺れを調整する用途に分けて選びましょう。前者は必要な長さを保存できる無料条件、後者は構図を見ながら強度を調整できることがポイントです。
PCで動画の手ぶれを補正するソフト は、撮影済み素材の動きを整えたいときに役立ちます。手持ちや移動中の映像を仕上げるなら、UniFabの補正モードを確認してみましょう。
